CASE
「機器はある。でも、現場で活かしきれない」から脱却

講義・伴走支援で、口腔機能管理を“実践できる診療”へ
坪井歯科医院|三重県津市
三重県津市で、外来診療と訪問診療を通して地域の患者さんを支える坪井歯科。
高齢の患者さんも多く、口腔機能低下症や摂食嚥下への対応の必要性を感じ、検査機器の導入や院内での取り組みを進めていました。
一方で、機器の使い方を学んでも、患者さんへどのように説明し、その後の支援につなげるのかが定まらず、継続的な運用には課題がありました。
そこで今回、DHwincycleの「口腔機能教育・院内実装支援プログラム」を導入しました。
講義だけでなく、症例を用いたロールプレイやアフターフォローを通して、歯科衛生士が患者さんに説明し、実際の診療で活用できる体制づくりに取り組みました。
課題
口腔機能検査の機器を導入していたものの、院内で十分に活用できていなかった
検査後の結果説明やトレーニング提案まで、どのように進めればよいか分からなかった
導入の決め手
知識を学ぶだけでなく、現場で使うことを想定した説明練習ができること
講義後もアフターフォローを受けながら、現場への定着を進められること
導入後の効果
口腔機能検査を行う目的や、患者さんへの説明方法が院内で整理された
患者さんの食事や生活背景を踏まえて説明する視点が生まれた
問診から検査、結果説明までの流れが明確になった
歯科衛生士が口腔機能管理に関わる意義を理解し、前向きに取り組めるようになった
機器は導入したものの、院内での活用が止まっていた
――プログラム導入前は、どのような状況でしたか?
坪井先生:
以前から、高齢の患者さんに対する口腔機能管理や摂食嚥下への対応は、今後の歯科医院に必要になると感じていました。そのため、口腔機能検査に必要な機器を導入し、スタッフも使い方の講習を受けていました。
ただ、機器の操作方法を理解することと、実際の診療で継続して活用することは別でした。
どの患者さんを対象にするのか、検査前にどのように説明するのか、結果をどのように伝え、その後の支援につなげるのか。
取り組みたいという思いはありましたが、院内で何から手をつけ、どのように始めればよいのかが分からず、具体的な一歩を踏み出せない状態でした。
導入の決め手は、講義だけでなく「現場で使う練習」ができること
――DHwincycleのプログラムを導入した理由を教えてください。
坪井先生:
これまでも、口腔機能低下症について学ぶ機会はありました。
ただ、知識を得るだけでは、実際に患者さんを目の前にしたときに、どのように話せばよいかまでは分かりません。
今回のプログラムには、講義だけでなく、症例を使ったロールプレイやアフターフォローがありました。
患者さんへの伝え方を実際に練習し、自分たちの医院ではどのように進めるのかまで一緒に考えられる点が、導入の決め手になりました。
講義・ロールプレイ・症例相談を組み合わせて実施
今回のプログラムでは、口腔機能低下症や摂食嚥下に関する基礎を学び、それを患者さんへの説明や日々の診療につなげていけるよう、段階的に取り組みました。
STEP 1|基礎を理解する
口腔機能に関する基本的な知識を学び、それぞれの機能が「食べる・飲み込む・話す」とどのように関係しているのかを理解しました。
STEP 2|患者さんの生活と結びつけて考える
学んだ知識を、患者さんの食事や生活背景、日頃感じている変化と結びつけて考える練習を行いました。
STEP 3|患者さんへの伝え方を練習する
患者さんへの説明を想定したロールプレイを通して、専門的な内容を分かりやすく伝える方法を学びました。
STEP 4|現場で実践できる形に整える
対象となる患者、検査を提案するタイミング、問診内容、検査後の説明、継続的な介入方法を整理しました。
また、実際の症例をもとに、患者さんに合わせたトレーニングや声かけについて検討しました。
歯科衛生士が、自分の言葉で説明できるように
――参加した歯科衛生士には、どのような変化がありましたか?
参加歯科衛生士:
これまでも口腔機能に関心を持っていましたが、専門的な内容を患者さんに分かりやすく伝え、一人ひとりに合わせた説明につなげることには難しさを感じていました。
講義で基礎から学び、ロールプレイで練習する中で、少しずつ自分なりの伝え方や進め方が見えてきました。
患者さんの年齢や生活背景に合わせて説明するイメージを持てるようになり、「まずは自分でもやってみよう」と思えるようになったことが、大きな変化だったと思います。
また、実際に取り組む中で困ったことや迷ったことがあっても、アフターフォローで相談できるため、安心して少しずつ進めることができました。
導入前と導入後
Before
機器を導入し、口腔機能管理の必要性を感じていたものの、対象となる患者さんや始めるタイミングが定まらず、何から取り組めばよいのか分からない状態だった
患者さんへの説明や検査後の支援について院内で共通したイメージがなく、診療への取り入れ方に迷いがあった
After
講義を通して基礎を整理し、口腔機能と患者さんの食事や生活を結びつけて考える視点が生まれた
ロールプレイや症例相談を通して、患者さんへの伝え方や診療に取り入れる流れを具体的にイメージできるようになった
アフターフォローで現場の疑問や難しさを相談しながら、一人ひとりの理解度や実践状況に合わせて、少しずつ取り組みを進められる体制が整った
口腔機能管理を、特別な診療から日常診療へ
――今後、どのような医院を目指していきたいですか?
坪井先生:
口腔機能管理を、一部の患者さんだけに行う特別な診療ではなく、歯周病やむし歯の管理と同じように、必要な患者さんへ自然に提案できる形にしていきたいと考えています。
そのためには、特定のスタッフだけが対応するのではなく、歯科衛生士一人ひとりが患者さんの変化に気づき、必要な検査や支援につなげられることが大切です。
今回のプログラムをきっかけに、スタッフが共通した視点を持ち、患者さんの「食べる・話す・笑う」を長く支えられる医院づくりを進めていきたいと思います。
坪井歯科医院
所在地
三重県津市
診療体制
外来診療・訪問診療
導入サービス
口腔機能教育・院内伴走支援プログラム
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